
NHK朝ドラ「あんぱん」第68話 あらすじと感想|7月2日放送分『のぶの揺るがない信念が光る』と題してお送りします。
2025年7月2日放送のNHK朝ドラ「あんぱん」第68話では、のぶ(今田美桜)が夕刊発行中止という思わぬ試練に直面します。
編集長・東海林(津田健次郎)からの突然の知らせに戸惑いながらも、取材への情熱を絶やさないのぶの姿が心を打ちました。
終戦直後の市(いち)での取材シーンでは、人々の生の声に耳を傾け、真実を伝えようとする彼女の責任感が強く印象に残ります。
また、寛(高橋一生)と次郎(田中圭)がそれぞれ異なる視点からのぶを支える様子も見どころの一つ。困難な状況でも自分の道を貫こうとするのぶの成長と、彼女を取り巻く人々の温かさが描かれた感動的なエピソードでした

いきなり夕刊発行中止という展開は驚きましたが、激動の中を生きてきたのぶにとっては頭の切替も早かったと思います。さすがですね!さっそくあらすじと感想をみていきましょう。
【あんぱん第68話】希望と責任感、困難に立ち向かう「のぶ」と支え合う登場人物たちの物語【あらすじ・感想】
本日2025年7月2日(水)に放送されたNHK朝ドラ「あんぱん」第68話は、主人公のぶ(今田美桜)の揺るぎない情熱と、周囲の人々との温かい支え合いが光る回となりました。
戦争で打ちのめされた経験を持ちながらも、希望を諦めない彼女の強固な信念が視聴者の心を強く揺さぶり、多くの共感を呼びました。
1. のぶの揺るぎない信念と「希望と責任感」
第68話では、のぶが夕刊の発行に向けて精力的に取材を行う姿が描かれました。しかし、編集長の東海林(津田健次郎)から突然の夕刊発行中止が告げられるという、厳しい現実に直面します。
この予期せぬ知らせに戸惑いながらも、のぶは取材を続ける決意を固め、筆を止めることはありませんでした。

もはや『筆をとること自体が彼女で生きがいでしょう、今後も筆を休めることはないでしょうね。
彼女の行動は、「希望と責任感」というテーマを鮮やかに表現しています。
特に、終戦直後の市(いち)での取材を通じて人々の声に耳を傾け、真実を伝えようとする強い使命感は、どんな困難にも負けないのぶの強さの源となっています。
視聴者は、周囲の状況に左右されず、自らの道を貫こうとする彼女の姿に大きな勇気をもらったことでしょう。
ひし先生の「絶望の隣は希望」という言葉、そして次郎の「全力で走れ 絶望に追いつかれない速さで」という言葉 が、のぶが絶望的な状況にあってもすぐに次の希望へと走り抜けていく姿と重なります。
これは、幼い頃にニコニコしながら駆け抜けていたのぶの姿を彷彿とさせ、希望を光で演出する演出が印象的でした。
2. 寛と次郎がのぶに贈る「生きる言葉」
のぶの成長を支える上で、寛(高橋一生)と次郎(田中圭)の存在は欠かせません。彼らはそれぞれの「生きる言葉」や価値観を通じて、のぶに深いメッセージを伝えています。
- 寛(高橋一生):のぶに対して支えとなる言葉をかけ、希望や勇気を与える力で彼女の成長を促す存在です。彼らの言葉は、のぶが困難に立ち向かう際の大きな支えとなっています。
- 次郎(田中圭):現実的な視点からのぶにアドバイスをし、彼女が自分の道を見つける手助けをしています。
このように、二人のキャラクターが異なる視点からのぶを支えることで、物語に深みが加わり、視聴者にとっても感情的な共鳴を呼び起こす内容となっています。

寛はのぶにとってとても大きな存在ですね。ピンポイントのアドバイスはさすがだと思いました。
彼らの言葉が、のぶの成長にどう影響していくのか、今後の展開に期待が高まります。
3. 高志の心の回復と新たな希望、そして友情

引用:NHK『あんぱん』公式X(@asadora_nhk)|画像の著作権はNHKに帰属します。
ゴミ拾いの仕事をする中で、高志(寛)がアメリカの雑誌を見つけるシーンも印象的でした。
その鮮やかな色彩と自由な表現に目を輝かせた高志の姿は、戦争で失われていた「描く心」が呼び覚まされた瞬間を表しています。
さらに、け太郎が高志の誕生日に壊れかけの万年筆をプレゼントする温かいシーンは、二人の深い友情を感じさせました。この万年筆は、高志にとって新たな希望の象徴となったことでしょう。
まるでアンパンマンが新しい顔をもらった時のように、高志も「元気100倍」になったはずです。
白いリボンが付いていた万年筆は、何年か後に再会を果たすであろう「あの人」をイメージさせるものでもあり、オープニングのラストにもアンパンマンの左側にリボンが描かれていることから、今後の伏線としても注目されます。
このエピソードは、「希望は意外な場所、それこそゴミの中からでも見つけることができる」という力強いメッセージを伝えているように感じられます。
また、高志が書き上げた物語のラフと「顔も名前もないけれど困っている人のそばにそっといる存在」という言葉、そして「優しさが世界を救う力になる」という彼の気づきは、「逆転しない正義」の原点を強く感じさせます。
4. 登場人物たちの葛藤と今後の展開への期待
この回では、のぶだけでなく、他の登場人物たちの内面的な葛藤や変化も丁寧に描かれました。
- 東海林(商事):夕刊の発行中止に絶望していた商事が、のぶの言葉によって小さな希望を見いだし、け太郎の店で「ホープ」という雑誌を購入し、前向きに編集局長に食い下がる様子が描かれました。
これは、のぶが様々な人から教わった「希望」が、次々に伝播していく様子を感じさせます。 - 言論の自由と不自由:規制だらけだった戦争中とは異なり、言論の自由が推奨される時代に生きるのぶたちですが、夕刊の発行中止という形で「言いたいことがあってもぶつける場所がなくなる不自由」が描かれました。
- のぶの責任感:のぶは、子供たちが大好きで教師を目指した本来の姿に戻りつつあります。
しかし、王で軍曹を解いてしまった罪悪感を背負い続けており、少しでも子供たちの声を世間に届けたいという重い責任感を抱いていることがうかがえます。
単純なポジティブさだけでなく、人間誰しもが持つ葛藤や矛盾がリアルに表現されていました。 - メイ子とクラバー:メイ子が喉自慢に出たい理由を巡る、ランコとのコミカルなやり取りが描かれました。
喉自慢をラジオで聞くのが大好きなクラバーが、思い詰めた表情で放送を終えたことから、彼のへそくりがメイ子の費用を工面するために使われるのか、今後の展開に注目が集まります。
これまであまりストーリーに絡んでこなかったクラバーが、ついに動き出すのかもしれません。
「あんぱん」第68話は、希望と責任感、そして人と人との温かい繋がりが描かれた、感動的なエピソードでした。
それぞれのキャラクターが直面する困難を乗り越え、成長していく姿は、私たちに多くの勇気と感動を与えてくれます。今後の物語がどのように紡がれていくのか、ますます目が離せません。

今の時代の方が物量の面では確かに豊かですが、人のこころに関しては私はのぶの時代の方が「心が豊か」だったように思えます。
今後も「あんぱんは目が離せません」が物語が伝える「心の回復」や「希望への道筋」というポジティブな側面からしっかり「人としての心の豊かさ」を学びたいと思ってます。
それではまた明日お会いしましょう!