
NHK朝ドラ「あんぱん」第64話 あらすじと感想|6月26日放送分『2人が灯す未来への光』と題してお送りします。
2025年6月26日放送のNHK朝ドラ「あんぱん」第64話は、物語の大きな転換点となる重要なエピソードでした。
亡き夫・次郎(中島歩)の日記を通じて速記への道を歩み始めるのぶ(今田美桜)の姿に、多くの視聴者が心を打たれたのではないでしょうか。
今回のエピソードでは、のぶが次郎からの愛に満ちたメッセージを受け取り、速記という新しい世界に足を踏み入れる決意を固める場面が印象的に描かれました。
一方、柳井家では嵩(北村匠海)の親友・健太郎(高橋文哉)の登場により、新たな共同生活が始まり、家族の絆がより深まる様子も丁寧に描写されています。
このエピソードは、喪失の悲しみを乗り越え、未来への希望を見つけていくのぶの成長物語として、視聴者に深い感動と勇気を与えてくれました。

悲しみから立ち上がり、未来へと歩み出す「のぶ」の姿、そして彼女を力強く支える「次郎」と「健太郎」の存在がすごく頼もしいと思いました。過去は変えられない!でも未来は変えられる!さっそく64話を一緒に振り返りましょう。
【NHK朝ドラ「あんぱん」第64話 感想・あらすじ】希望への再出発!次郎と健太郎が灯す未来への光
1.次郎からの「希望を託す言葉」がのぶを救う
第64話の大きな焦点は、愛する夫・次郎が遺した速記の手帳を「のぶ」(今田美桜)が読み解く場面でした。
次郎は、自分の気持ちを優先してのぶに寄り添えなかったことを悔やみながらも、手帳に記されたメッセージを通して、のぶに「自由に生きることこそ自分の最後の夢だ」と託していたのです。
このメッセージは、のぶの罪悪感を消し去り、未来を生きる力を与えるものでした。次郎は、自分に残された時間を感じ取り、のぶに夢を託したことが示唆されています。次郎の言葉は「自分の目で見極め、自分の足で立ち、全力で走れ。希望を信じて走り続けてほしい」というものでした。
この深い愛情と肯定に満ちたメッセージを受け取ったのぶの表情は、柔らかい微笑みに変わり、温かい朝日が差し込む演出は、絶望に覆われていた暗室の場面と対照的に、彼女の心に希望が満ちたことを象徴しています。
さらに、次郎の母親である「せ子さん」もまた、「のぶはまだ若いから自分の人生を歩いて欲しい」と、次郎の遺言とほぼ同じ思いを伝えるなど、のぶの再出発を強く後押ししました。息子を誰よりも理解し、寄り添うせ子さんの姿もまた、多くの視聴者の感動を呼びました。

次郎から託された速記の技術は、早速のぶに新たな道を示します。酔っ払った男性からもらった名刺に書かれていた「高知新報編集局」の文字は、彼女にとっての新たな挑戦の始まりとなることでしょう!またまた新たな展開が待ってそうで楽しみですね。
2.「希望の化身」健太郎が物語にもたらす光
このエピソードでは、タイトルにもある「希望の化身」である「健太郎」(高橋文哉)が再登場し、物語に明るい希望の雰囲気を加えています。健太郎は、「のぶ」にとっての希望の光であり、彼女が新たな道を歩む手助けをする存在です。
彼の登場によって、のぶは自分の夢や目標に向かって進む勇気を得ることができ、健太郎の支えが彼女の成長に大きく寄与しているのです。
「やむさん」や「メイ子」と同じく、健太郎はこの作品におけるムードメーカーであり、その明るい性格や前向きな姿勢は、周囲の人々にも良い影響を与えます。
特に印象的だったのは、7年ぶりに再会した「メイ子」とのコミカルながらも心温まるやりとりです。家族の家が失われてしまったというつらい出来事をニコニコしながら話す健太郎に対し、メイ子は戸惑いつつも、彼が無事に帰ってきたことに対して心からの感謝を伝えます。
このメイ子の「生きて帰ってきてくれてありがとう」という素直な言葉は、形式的なねぎらいの言葉ではなく、彼女自身の成長を示すものであり、多くの視聴者の胸を打ちました。健太郎とメイ子の絶妙なバランスの関係性は、希望パートの幕開けにふさわしい、明るい笑いと感動を提供してくれました。
3.次郎と清:「似た魂」が紡ぐ夢の継承

引用:NHK『あんぱん』公式X(@asadora_nhk)|画像の著作権はNHKに帰属します。
第64話では、「のぶ」に夢を託した「次郎」の姿が、かつて「たし」に自分の夢を託した「清」と似ていることが示唆されています。清もまた、自分の分も生きてみんなを喜ばせるものを作るんだと、創生してしまった自分の夢をたしに託す言葉を送っていました。
このように、次郎と清は、自身の命が長くないことを悟りながらも、愛する人に夢や希望を託し、それによって「のぶ」は次郎に、「たし」は清に夢を託されたことで、命をつなぎ、前を向くことができたのです。
彼らが持つ優しさや思いやり、そして強さや決意が、互いに影響し合い、物語の中で「のぶ」や他のキャラクターたちにとっての確かな支えとなっている点が共通しており、キャラクター同士の関係性が物語に深い感情的な奥行きを与えています。
4.細やかな演出と魅力的な新登場キャラクター
今回のエピソードでは、のぶの心情の変化を丁寧に描いた2日間にわたる「ロングパス演出」が印象的でした。絶望から希望へ、そして笑顔で全力疾走するのぶの姿は、まさにオープニング後半のようなカラフルな展開を予感させ、視聴者の涙を誘いました。
また、大人気声優の「津田健次郎さん」の登場も話題となりました。彼の登場により、「のぶ逃げろデュエルを挑まれるぞ」や「遺信されそう」といった、津田さんが演じてきたアニメキャラクターになぞらえたコメントが多数寄せられ、SNS上でも大きな盛り上がりを見せていました。
さらに、のぶが「み子さん」が歌う「りんごの歌」の歌詞を素早く書き留めるシーンでは、速記の技術が早速新たな道を示していることが描かれ、ラジオから流れる歌という設定は、「東京ブギウギ」を連想させるといった、細やかな演出が光りました。
5.「希望パート」の幕開け!これからの「あんぱん」に期待
第64話は、まさに「希望パート」の幕開けを告げるエピソードとなりました。次郎の深い愛情と健太郎の明るさ、そして周囲の人々の支えによって、「のぶ」は新たな人生のスタートラインに立ちました。これからの彼女の活躍、そしてカラフルな展開が待ち遠しいですね。

このカラフルの展開って、もしかした作者・やなせたかしの作品にも生かされている?なんて想像もしちゃいました!
今回のエピソードをご覧になった皆さんは、どのような感想をお持ちになりましたか?それでは明日もまたお会いしましょう!