こんにちは、NHK朝ドラ「あんぱん」第81話～第85話 今週のあらすじ予想と見どころ｜先週の振り返りなどについてです。
心温まる「あんぱん」の世界へようこそ！
いつも「あんぱん」を楽しくご覧になっている皆様、こんにちは！今週もまた、ドラマの世界にどっぷり浸れる時間となりますね。
先週（2025年7月14日〜7月18日放送）の第76話から80話では、戦後の混乱から立ち上がり、人々が希望を探す姿が丁寧に描かれました。
特に、登場人物たちの内面的な葛藤や成長が深く掘り下げられ、視聴者の心に響く感動的な瞬間が多かったのではないでしょうか。
そして今週（2025年7月21日〜7月25日放送）の第81話から85話は、ヒロイン・のぶと、長年の思いを募らせてきた高志の「愛の行方」が大きく動く、まさに「激動の1週間」となりそうです。
この重要な局面を、皆様と一緒に深掘りしていきましょう。
先週の振り返り（2025年7月14日〜7月18日放送 第76話〜80話）：再生と絆の物語
全体的なテーマ：心を通わせ、共に生きる
この週の「あんぱん」では、登場人物たちの成長や人間関係の変化が大きなテーマとなっていました。
戦後の混乱の中でも、人々の「人のために生きる」という信念や希望が積み重なり、本作の主題が一層深く胸に響きました。
過去の出来事が現在の行動や感情にどのように影響しているかが丁寧に描かれ、多くの感情的な瞬間が生まれたことと思います。
各話の見どころ：出会いと別れ、そして希望
- 第76話「ガード下の女王」 のぶと嵩（たかし）の東京出張の最終日、物語は「ガード下の女王」と呼ばれる薪（まき）鉄子との出会いから始まります。
鉄子は戦後の混乱した闇市を取り仕切りながら、困窮する人々の声に耳を傾ける力強い女性として描かれました。
彼女の「どん底から這い上がってみんなで笑いたい」「いの一番にやらねばならないのは子どもの飢餓問題」という言葉は、人を思う心の美しさや、**「あんぱん」の根幹にある「アンパンマン的な正義精神」**に通じるものがありました。
また、八木上等兵の再登場もあり、物を奪うことへの戒めなど、道徳的なメッセージも込められていました。 - 第77・78話「八木との再会／鉄子の思惑」 八木と嵩の再会を通じて、戦時の絆や傷が再び静かに交錯する様子が描かれました。
また、鉄子がのぶの速記能力を見抜き、「一緒に働かないか」とスカウトする場面では、のぶの人生に新たな局面が訪れる期待感が高まりました。
鉄子のスピード感あふれる行動力と、今の時代に何が必要かを見極める姿勢が印象的でした。 - 第79話「釜じぃのために」 この話は、物語の静かな転換点となりました。釜じぃの体調が悪化し、家族や周囲の人々が寄り添い合う温かい空気が描かれました。
のぶやメイコたちが、釜じぃのためにパンを焼くなど、小さな善意が静かに積み重なっていく姿は心を打ちました。
パンを通して「誰かのためにできることは何か」という問いが、登場人物全員に共有されていくのが「あんぱん」らしい展開でした。 - 第80話「ヤムおんちゃんとの再会／草吉の帰還」 釜じぃの葬儀の最中、6年ぶりに「草吉」が現れます。
かつての「あんぱん」の味を懐かしむ人々と、酒種に失敗してもなおパンを求める子どもたちの純粋さ――。
草吉がパンを焼かなくなった背景には、時代の変化や彼自身の心に抱えた傷がにじみ出ていました。
それでも、メイコが「また草吉のあんぱんが食べたい」と静かに語りかけるシーンは、再生への希望を感じさせました。
夜、窯を前に釜じぃを偲ぶ草吉の背中が印象的で、翌朝の彼の旅立ちは、新たな一歩への決意を表しているようでした。
深まる登場人物とテーマ：助け合い、支え合う心
- 薪鉄子の哲学 鉄子の「政治や新憲法以前に、生きること・食べることが先決」という視点は、現代にも通じる「助け合い」の重要性を強調していました。
子どもたちの飢えや孤児問題を正面から描くことで、「支援・分配・助け合い」の大切さが強調され、物語は普遍的なメッセージを帯びました。 - のぶ・嵩・八木の成長 のぶが持つ速記や取材の才能が、東京での新たな可能性を切り開き始めています。
また、嵩は八木との再会を通じて、戦後における自身の役割や生き方を模索し始める姿が描かれました。
やなせたかしの思想である「絶対的な正義」や「偏らない優しさ」が、各キャラクターの言動を通じて鮮やかに表現されていました。 - パンと再生の希望 草吉という「失われた職人」の再登場、そして再びパンを求める子どもたちの純粋なまなざしは、「あんぱん」や「コッペパン」が**「分け与えるパン」として物語の中心モチーフ**であることを示しています。
これらは、単なる食べ物ではなく、「苦しむ人を助け、共に生きる力」そのものとして描かれており、物質的な価値以上の深い意味を持っていたのです。
物語からのメッセージ：誰かのために、自分を超えて
この1週間は、登場人物たちがそれぞれの岐路に立ち、過去と向き合い、互いに寄り添いながら新しい一歩を踏み出そうとする姿が描かれました。
「誰かのために自分ができることは何か」、「自分の持てるものを分け合うこと、それがどれだけ勇気の要ることで、同時に誰かを守る力になるか」という問いかけは、「今」を生きる私たち自身の自立や挑戦の物語にも重なるのではないでしょうか。
今週のあらすじ予想と見どころ（2025年7月21日〜7月25日放送 第81話〜85話）：激動の展開と愛の行方
いよいよ物語の大きな節目となる今週は、のぶと嵩の関係、そして日本を襲う大きな試練が描かれます。
今週のサブタイトルに込められた想い：「あなたの2倍 あなたを好き」
第17週のサブタイトル**「あなたの2倍 あなたを好き」**は、多くの視聴者がのぶと高志の恋愛を指していると思ったことでしょう。
確かにその通りなのですが、もう少し深く読み解くと、これは「自分を超えて誰かを思う」という大きなテーマにも繋がっているように感じられます。
のぶは「自分を超えて人々の声を伝えたい」と願い、高志は「自分の殻を破ってのぶへの思いを伝えよう」と決意します。
ことのは高志のために「動きなさい」と背中を押す言葉をかけ、哲子ものぶを「自分の2倍以上」に鍛える覚悟で連れ回します。
このように、全員が誰かのために自分を超えて動く姿が描かれるのです。
これは、戦後の混乱の中で人々が何かを失った時代における、愛や希望の形だったのかもしれません。今週、高志から始まる告白に対し、のぶがこの言葉を返すものと予想されます。
各話のあらすじと注目ポイント：困難を乗り越え、心を通わせる二人
- 7月21日（月）第81話：のぶ、新たな道へ「私先に東京で待ってる」 のぶは、高知進歩の編集部を退職する決断をします。
大物記者・薪哲子からのスカウトを受けたのぶは、同僚たちが驚く中、高志に**「私、先に東京行って待ってるき」と、さりげなくも強い言葉を残して旅立っていきます。
この言葉は、視聴者に「ついに二人が動き出すのか」と胸を躍らせたことでしょう。しかし、のぶの口調には、どこか諦めや「あなたはどうせ来ないでしょう」という半ば引いた覚悟すら感じられたともいいます。
昭和23年、戦後の混乱が地方にも色濃く残るこの時代に、女性が一人で都会に出ることは、今の私たちには想像できないほど大きな決断であり、リスクを伴いました。
それでものぶは東京へ行くと言い切ります。それは、彼女にとって「行かないことの方が怖かった」**からなのです。 - 7月22日（火）第82話：嵩の葛藤と決意 のぶが去った夜、一人思い悩む高志の前に現れたのは、のぶの同期で友人でありライバルでもあったことでした。
ことのは高志の表情を見てすぐに心境を察し、「このまま何も言わずにのぶさんを東京に行かせてしまうの？」と率直な問いかけを投げかけます。
これまで何度も機会を逃してきた自分を振り返り、後悔の念に苛まれていた高志の心に、ことの言葉は深く刺さります。
ことの真剣なまなざしに背中を押されるように、高志はついに決心を固め、夜の闇へと走り出すのでした。 - 7月23日（水）第83話：届かなかった想い「赤いハンドバッグ」 翌朝、高志は家の中で赤いハンドバッグを探していました。
それは以前、銀座で買ったものの、のぶに「贅沢だから」と断られてしまった品です。このハンドバッグは、まさに高志ののぶへの思いの象徴でした。
今度こそのぶに受け取ってもらい、自分の気持ちを伝えたいと願う高志は、ハンドバッグを手に若松家へと向かいます。
しかし、彼が決意してから行動に移すまでに時間が経ちすぎていたため、のぶはすでに東京に向けて出発した後でした。高志は一人取り残されるような虚無感に包まれます。
ちなみに、実在のやなせたかし先生と妻である小松信さん（ドラマののぶのモデル）は、彼女が東京に行くタイミングですでに恋人関係だったそうです。
ドラマでは、まだ二人が恋人ではない状態で描かれているため、この「すれ違い」がより切なく、胸に迫る展開となっています。
- 7月24日（木）第84話：運命を分かつ「南海大地震」の試練 この日、日本に過酷な試練が襲いかかります。
西日本で発生した「南海大地震」です。東京で忙しく働いているのぶにとって、故郷・高知の状況は遠く、詳しい情報を得ることができません。
特に高志の安否が分からず、のぶの心は不安で押しつぶされそうになります。
薪哲子ものぶの心境を察して気遣いの言葉をかけますが、のぶの不安は募るばかりでした。 この「南海大地震」は、戦後最大の地震と言われた「昭和南海地震」のことだと思われます。
和歌山県塩御崎南方沖を震源とし、マグニチュード8.0の巨大地震が発生し、静岡から九州地方にまで最大6mの津波が襲来。
高知、和歌山、徳島を中心に1300人以上の尊い命が犠牲となりました。
戦争の爪痕が深く残る時期の大地震であり、被害の大きかった地域では復興がさらに遅れる原因となったのです。
一方、戦争体験のある高志はどんな環境でも寝られる体質になっていたこともあり、揺れが収まった頃にまた寝てしまったというエピソードが描かれるようです。
この出来事が、彼が記者としての使命感を再認識し、東京へ向かうきっかけの一つとなる可能性が示唆されています。
また、ヤムさんがのぶに対し、高志は厳しい訓練や飢餓生活を共に乗り越えたため「こんなことでは死なない」と高志の無事を保証し、のぶの不安な心を軽くしてくれるようです。 - 7月25日（金）第85話：東京での現実と希望、そして再会への予感 地震の不安を抱えながらも、のぶは東京での新しい生活を始めなければなりません。
薪哲子と再会したのぶは、すぐに慌ただしい日々に巻き込まれていきます。哲子は容赦なくのぶに、戦争孤児たちの話を徹底的に聞き回るよう指示を出します。
記者の経験があり、子供たちのために働きたいと願うのぶにとっては、まさに待っていたような仕事でしょう。
忙しく動き回る哲子についていきながら、のぶは東京の現実と向き合うことになります。
故郷・高知を離れ、一人大都市・東京で働くのぶ。不安と期待が入り混じった複雑な心境の中で、彼女は必死に新しい環境に順応しようとします。
心の片隅では常に高志の安否を気にかけながらも、のぶは前向きに進み続けるのです。
この頃、のぶはヤムさんから、高志が離れていても絵を描き続けていたこと、そして高志の絵には人々の心を動かす力があると聞かされ、表情がみるみる明るくなるそうです。
のぶの「夢」と、嵩の「絵」が示す未来
のぶには三つの夢がありました。一つは、高知を飛び出して銀座に行きたいという夢（これは叶いました）。
二つ目は教師となり子供たちの未来を豊かにしたいという夢（教師にはなれたものの、理想を伝えることはできませんでした）。
そして三つ目は、戦争が終わったら子供たちと笑いながらあんぱんが食べたいという夢（これはまだ叶っていません）。
しかし、ヤムさんがすでに、子どもたちにパンを配り、読み書きを教え、楽しそうに笑うという、のぶの夢そのもののような活動をしていることが示唆されています。
そして、高志はらん子からの言葉に心を動かされ、黙々と何かの絵を描き続けるとのこと。
おそらくそれは、赤いハンドバッグを持ったのぶが銀座を笑顔で歩いている絵ではないかと推測されます。
やがて、その絵を手に高志がのぶの元へ向かい、ついに愛の告白が交わされることでしょう。長年待ち続けた二人の「喜びの涙」を、私たち視聴者も心から期待したいですね！
まとめ：心に響く「あんぱん」の物語
「あんぱん」第17週は、のぶと高志の長年の恋が大きく動く重要な局面となりました。高志がついに勇気を振り絞って告白を決意した矢先に起こった地震という試練。
二人は物理的に離れ離れになってしまいましたが、お互いを思う気持ちは距離を超えて強く結ばれていました。週のタイトル「あなたの2倍、あなたを好き」が示すように、二人の思いは確実に深まっていくことでしょう。
戦後の日本という困難な時代の中で、登場人物たちがそれぞれの人生の選択をし、愛の形を模索する姿は、私たちに大きな勇気と希望を与えてくれます。
これからも「あんぱん」がどんな物語を見せてくれるのか、ますます目が離せませんね！
