
こんにちは、NHK朝ドラ「あんぱん」第66話~第70話 今週のあらすじ予想と見どころ|先週の振り返りなどについてです。
先週(6月23日〜27日)放送されたNHK朝ドラ『あんぱん』第61話から65話は、主人公のぶ(今田美桜)の内面的な成長と、戦後の激動する時代背景が見事に織り交ぜられた、心に響く一週間でした。
新たな挑戦への決意を固めるのぶの姿から始まり、闇市を舞台にした人間関係の機微、そして自分自身への深い気づきに至るまで—戦後復興期を生きる人々の力強さと複雑な心情が丁寧に描かれています。
特に65話で描かれた「隠されたメッセージ」は、視聴者にも深い問いかけを投げかける印象的なエピソードとなりました。
今週の放送では、のぶがこれまでの経験をどう昇華し、さらなる成長を遂げるのか、そして彼女を取り巻く人々との絆がどのように深まっていくのかに注目が集まります。
戦後という困難な時代を舞台に描かれる希望と生きる力のドラマに、今週も目が離せません。

あんぱんも中盤に入り、戦後の日本の成長とともにどのように皆が成長しながら生き抜いていくのか、ますます楽しみですね。
【朝ドラあんぱん】第14週『幸福よどこにいる』徹底解説!ノブの記者奮闘とタカシの転機、メイ子の家出の真相は?
いよいよ物語は後半戦に突入!NHK朝ドラ「あんぱん」の第14週「幸福よどこにいる」(2025年6月30日~7月4日放送、66話~70話)は、ノブの新たな挑戦とタカシの人生における転機、そしてメイ子の衝撃的な家出など、怒涛の展開が繰り広げられます。
今週のタイトルである「幸福よどこにいる」は、ヤナセ先生の童謡詩「幸福の歌」に由来しています。
この詩は、「幸福は幸福な人には見えません。もしも不幸になったならその時幸福が見えるはず。不幸であればあるほど、実は幸せを見つけることができる」といいます。

これはおそらく逆境の中でこそ幸せを見つけ出すという前向きなメッセージが込められていると私は想像しました。この逆境もきっと力強く乗り越えてくれると信じてます。
戦後に多くのものを失った登場人物たちが、どのように「大きな幸せ」を見つけていくのか、注目していきましょう。
それでは、さっそく第14週の詳しいあらすじと見どころを深掘りしていきます。
ノブの奮闘と「女性記者」としての挑戦:新聞社での波乱と成長
次郎から受け継いだ即起の技術と共に、記者として歩むことを決意したノブ。高知進歩の採用試験を見事パスし、戦後初の女性記者として大張り切りで働き始めます。
- 記者としての第一歩と挫折
現代のような新人研修もなく、いきなり取材現場へと駆り出されたノブ。社会部のベテラン記者たちが目まぐるしく動き回る中で、ノブは得意の即起を使いメモを取ろうとしますが、現場の雰囲気に圧倒され、全く仕事になりませんでした。 - 親を失った子どもたちの取材と記事の壁 その翌日、ノブは「繊細孤児たち」の取材を命じられ、一人で闇市へと向かいます。教師をしていた頃は自分の気持ちを閉じ込め、軍事教育を説いてきたノブが、子どもたちにどんなインタビューをし、何を感じ取るのかが今週の重要ポイントです。
子供たちへの愛情が人一倍強いノブだけに、金曜日の放送でランコが心配そうに呟いた「いらんこと書きそうやね」という言葉が、「あり余る情熱を変な方向へぶつけてしまう」ことの前触れになっている可能性が高いでしょう。
ノブは取材資料をまとめ、どうにか記事を完成させますが、編集主任の正司から「こんなものは掲載できない」と突き返されてしまいます。 ノブはその後も何度も記事を書き直し、ボツを食らいながらもようやく正司からGOサインが出て、記事が長官に掲載されることになります。
この記事が、ノブが背負ってしまった子供たちに対する罪悪感や後ろめたさを少しでも晴らすようなもの、例えば「体操の楽しさ」を教えたいという彼女の初期衝動が関係してくるような内容であれば良いですね。 - 夕刊編集部への異動、そして雑誌発行へ
早くもノブに大きな転機が訪れます。高知進歩が夕刊発行の申請を行い、長官に加え夕刊も発行することに。
ノブは夕刊の編集局へと異動となり、編集長は正司、先輩記者である岩水、そして同期入社の織田という少数精鋭の4人体制で夕刊作りに挑むことになります。
しかし、この夕刊の発行は中止に。愕然とするノブでしたが、彼女の頑張りが天に届いたのか、高知進歩は夕刊に代わり月刊の雑誌を発行することに。雑誌にも夕刊のメンバーと同じ4人が関わることになり、ノブは喜びに沸き立ちます。
タカシの「幸福」探求と新たな転機:再生物語と創作への道

引用:NHK『あんぱん』公式X(@asadora_nhk)|画像の著作権はNHKに帰属します。
再会を果たしたタカシと健太郎は、なんと一緒に働くことになります。芸術学校で共に学び、卒業後も共に暮らし、戦地でも互いを支え合った親友以上の関係の二人が始めた仕事は「配品回収」でした。
- 配品回収というビジネス 新中軍の兵舎に赴き、不要品を引き取って雑貨として再利用・販売として再生・販売する商売です。これは実は、ヤナセ先生が実際に経験されたことでもあります。
物が不足していた当時の日本では、ゴミとして捨てられている配品を回収し、きつ便を水筒に、シャツを縫い直して古着に、金属を溶かして鍋にするなど、まさに「エコロジー」そして「SDGs」ともいえるような方法で販売していたのです。 - アメリカ雑誌との出会いと創作の衝動 配品回収をしていたタカシは、ある日捨てられていたアメリカの雑誌に心を奪われます。そこに掲載されていた斬新なデザインに、絵を描くことや美しいデザインを好むタカシは一瞬で魅了されます。
- 健太郎のサポートと創作のきっかけ タカシのそんな姿を見た健太郎は、ある素敵なアイデアを思いつきます。配品の万年筆を修理し、タカシの誕生日にプレゼントするという計画です。
そしてそれを実行した健太郎は、「また漫画を書いたらどうか」とタカシの背中を優しく押すのです。 千、清、そしてひし先生の言葉「みんなを喜ばせるものを作りたい」という思いがタカシの中で生き続け、それを実現するための「万年筆」を健太郎が授ける形となります。
タカシの作品が世に出るのはまだ先になりそうですが、物語のラストに向けた重要なピースが揃いつつありますね。
メイ子の突然の家出の理由とは?ノブの新たな仕事も関係?
雑誌の刊行に向けて奔走する日々を送っていたノブの元に、メイ子から「家出をした」という衝撃的な連絡が入ります。
メイ子のことが心配で、仕事の打ち合わせにも身が入らないノブの様子を察知した正司は、ノブに「家人の取材に行って来い」という予想外の仕事を命じます。

おそらくですが、メイ子が家出をした理由については、大きく二つの可能性が考えられます。
- 仕事探しに失敗したから? 25日の放送でメイ子は仕事を探したいと言っていました。
それがうまくいかず、夜警になってしまったのかもしれません。もしこの理由だとすれば、「女性の生きづらさ」を伝える記事になりそうで、正司の突拍子もない命令にも納得ができますね。 - 健太郎への恋心がついに爆発? メイ子と健太郎が出会ってから、実に7年が経過しています。
その間、メイはずっと健太郎に片思いのまま。積もり積もった色々な気持ちが爆発してしまったのかもしれません。
果たしてメイ子家出の真相は何なのか、ドラマの放送が待ち遠しいですね。
ドラマと史実の比較:ノブのモデル「小松信」
ここで、ドラマのノブのモデルである小松信(こまつ のぶ)さんが新聞社に入社するまでの史実と、ドラマとの相違点を確認しておきましょう。
- 史実の小松信さん:女学校を卒業後すぐに上京し、ある会社に就職。
その後、次郎のモデルである小松一郎さんと結婚しますが、終戦直後に夫を亡くします。自活する必要に迫られ、高知新聞社の採用試験にチャレンジし、31名の応募の中から見事2名の合格枠を突破。これが1946年6月、24歳の頃でした。 - ドラマのノブ:師範学校に進み教師になったというのはドラマオリジナルの設定です。
史実では、ノブさんは教師ではなく会社員だったのですね。この数ヶ月後にはヤナセ先生が高知新聞社に入社し、運命の出会いを果たすことになります。
まとめ:来週への期待と今後の展開
今週は、新聞記者として奮闘するノブ、アメリカの雑誌と出会い創作への衝動を思い出したタカシ、そして突然家出をしてしまったメイ子と、それぞれの人生が大きく動く一週間となりそうです。
特に、ノブは雑誌の広告取りの営業で大苦戦するようですが、同期の織田がどのようにノブと共に活路を見出すのかも楽しみです。
織田は「ひやかな雰囲気ながらお酒を飲むと豹変する」というキャラ紹介がされています。
そして、次週ではいよいよ史実通りタカシが高知進歩に入社し、ノブと共に月刊誌の創刊に尽力する姿が描かれるはずです。
幼い頃から「ごめんよの町(架空の地名)」を一緒に駆け回っていたノブとタカシが、多くの人を喜ばせる雑誌を共に作り上げていく姿は、きっと天国にいる大切な人たちもニコニコと見守っていることでしょう。

第14週も、ノブ、タカシ、メイ子のそれぞれの物語から目が離せませんね!来週の展開も、一緒に楽しんでいきましょう。